
秋頃から皮膚の表面がカサついたり、うるおいが不足している乾燥肌。
寒くなってくると、特に朝、化粧のノリが悪くなったりして悩む人は多いと思います。
また、歳を重ねるとさらに皮脂の分泌量や水分が減ってしまうため乾燥しやすくなります。
バリア機能が衰えてセラミドも流れやすくなって、ますます乾燥しその結果敏感肌になってしまいます。
セラミドとは?
ところで、セラミドについて、きちんとした知識はお持ちでしょうか?
セラミドは表皮の一番上の層である表皮の角質層に存在しています。
また、細胞と細胞の間を埋める細胞間脂質のひとつです。
細胞間脂質の役目は、水分を蓄えて肌を保湿するとともに、細胞間をすき間なく埋めることで外部からの刺激をシャットアウトすることです。
セラミドはこの細胞間脂質の約50%を占める重要な成分なんですね。
つまり、セラミドが保湿のカギを握っていると言っても過言ではないんです。

保湿ケアと洗顔
乾燥を予防する方法はいろいろありますが、一番は保湿ケアをすることです。
セラミドなどを配合した化粧品を塗り、肌水分を維持する事が重要です。
外部からのスキンケアとして化粧水や乳液を欠かさないのはもちろん、その前の段階の洗顔にも気を使いましょう。
お肌の水分保持力は、角質層の細胞間脂質が80%、NMF(天然保湿因子)が18%、皮脂が2%を担っているので、これらが流出すると、お肌の水分保持力は激減してしまいます。
クレンジングよりはリスクは低いですが、洗顔をすると、多かれ少なかれ、お肌を守るバリアの働きをする、皮脂膜や角質層の細胞間脂質、NMF(天然保湿因子)が洗い流されてしまいます。
このあたりは、きちんとご自身のお肌と相談して洗顔の仕方を考えたほうがいいんですね。
角質層ってなあに?

乾燥対策は水分と油分が重要です。
特に大事なのが角質層脂質です。
角質層脂質は角層間細胞の隙間を埋める働きをします。
角層間がきっちり埋まることで水分の蒸発を防止することができます。
角質層って、ケラチンを主成分とした、既に死んだ細胞になって、扁平で不規則なうろこ状となったケラチノサイトが全質量の約90%を占めているんですよ。
残りの10%はセラミド、コレステロール、遊離脂肪酸を中心としたラメラ構造を持つ細胞間脂質で構成されています。
角質層は、高密度でコンパクトな構造で、見方によっては、細胞間脂質の中にケラチノサイトが埋め込まれているという感じです。
よくレンガとモルタルの構造に例えられ、レンガがケラチノサイトでモルタルが細胞間脂質です。
滑らかで艶やかな肌、その見え方はこの角質層、さらに細胞間脂質の水分量と油分を調節している構造に左右されます。
皮膚表面はデリケートです!
それからスクワランなどの油分で皮膚表面をカバーすることが大事ですね。
皮膚表面をカバーすることで紫外線をカットしてシミやシワの発生を抑えられます。
寒い季節はお風呂で洗顔する方も多いですが、そのときお湯で洗ってしまうと必要な皮脂が失われてしまいます。
必ず水か30~34℃くらいの水に近いぬるま湯で洗い流しましょう。
乾燥肌にとって洗顔はできるだけ早く、ゴシゴシこすらないことが大事です。
そして洗顔料ですが、オイルクレンジングは毎日使っていると乾燥肌になって肌が荒れる原因になるので、クリームタイプか水性ジェルタイプのほうがいいです。
まとめ
それでも乾燥肌が気になる人は思い切って「朝の洗顔を水だけ」にしてみましょう。
一週間ほど続けて様子を見てください。
肌本来の回復力が戻ってきます。
あとは水分補給をしっかりして栄養バランスのよい食生活をすることです。
どうでしょう?
ちょっと乾燥肌に対しての知識が蓄えられたんじゃないでしょうか(^^♪?
